昨今日系企業の進出が盛んになって来ているベトナム。 では何故日系企業が増えているのか?
今回は中小企業における進出メリットと進出後の課題を以下のように纏めてみました。
【メリット】
1.豊富で勤勉で若くて安価な労働力
(低コストの割に質が高い)2.将来期待できる9,000万人超の消費市場
(インドネシア、フィリピンに次ぐASEAN3位)
3.安定した政治
(共産党 一党体制)
4.宗教の問題が発生しない
(宗教で戦争しない国民性)
5.親日的
6.香港、シンガポールの中間地点、中国、ASEANを結び位置
7.安い電気料金
8.大規模な自然災害の少なさ
【課題】
1.インフラの未整備
2.原材料、部品など現地調達率の低さ
(ベトナム:34.2% 中国 67.8% タイ 57.1%)
3.法制度の不透明な運用や、税制・税務、税関手続きの煩雑さ。
4.人材確保、離職率の高さ 特にマネジメント層の人材層が薄い
5.経済圏が南北に分断しており効率が悪い
6.マクロ経済運営の経験不足(不安定さ)
JETROより一部抜粋
メリットを見ると数年後日本との比較ポイントが歴然です。
課題の解決ポイントとして、これは現地に行って分かった事もありますが、まずいかに現地にコネクションがあるか、特に法制度、登記申請や税務などはヒアリングしてつくづく思いました。
日系企業での通常の登記の仕方では約半年ぐらいかかるのはざらのようです。
物件や借地などもベトナム人または企業との繋がりがないと認可などにも手こずりカラ家賃負担がかさみます。
現在レストラン、カフェなどのサービス業はベトナム企業またはベトナム人の名義借りで進出する例が多いとのこと。
また、勤勉ベトナム人ですが、空気を読んで次の仕事、段取りという仕事のスタイルではなく、言われた事を徹底的に行うスタイルとのことで、現地での円滑な運営、展開はマネジメントがかなり大切。
この点を踏まえベトナム進出に必須ポイント
1.信頼出来る越企業&人との関係構築
2.日本人が得意とするマニュアルサービスの徹底的パッケージ化
3.スキームを作りをしっかり行い、柔軟に対応出来る現地スタッフ4.インフラ整備や都市計画を踏まえてたしっかりとした商圏分析
海外進出では常識な項目ですが、特にベトナムでは最低でもこの4点を踏まえないと、ビジネス継続が難しいと思われます。
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